『天使と少女』


さて、アーティストは誰でしょう?


―――――――


緑葉繁る季節に
天使は鳥と共に
この地より去った


『連れていって』
少女の涙声に
優しい笑みで首を振って


月の彼方、北極星
愛しき日々を胸に
愛は時として毒になると知り


鏡の中の自分を見つめ
『気楽にネ』
少女は慰めをぽつり


――秋が過ぎて冬になり
恋人達がイブを迎える頃
貴女は覚えているかな?――


シリウスに向けて呟く
『覚えてるよ』
今でもずっと


流星に願いかけて
少女は月に祈るの


『また一緒にいられるように』