2009-01-01から1年間の記事一覧

夏の終わり

弾けた線香花火の音が イヤホン越しに聞こえた気がした そろそろ自然と指先が 痺れ始める季節なのにね 今一度問いかけるのは自分 このままで良いのかと 涙ながらに返すのも自分 ただ悔いることだけしか出来ない この涙を 誰が受け止められるのか 甘えん坊の…

『狂人』

グッバイテレビジョン グッバイペーパーズ 電波塔が折られていくよ 流言に満ちたインフォに圧され 正義の味方は悪のコスプレ 剥いで捌いてばら蒔いて 眺めた鏡をかち割って 破片で裂いてしまいたい 言う人守らぬ人権に 高値をつけて売り渡せ そいつを消して…

『ローリー』

雨のち虹、空の光 青の軌跡、追いかけてWow 太陽は、妄りに照らし 輝いた、地上目掛けて ローリー、ローリー 彼方、今、非常事態を 遥か、明後日に飛ばして ただ書いた、昨日の日記 破り捨てた、明日の事 ローリー、ローリー きっと、うまくやってる きっと…

『(未題)』

善意で物を見ること もう飽いてしまったんです セカイは実は綺麗だとは 分かってはいたんです 結んだ掌痛んで 生傷が増えては傷んで 実りもせず誰か悼んで とどのつまりそれは異端です サイドメニューはどうしましょう? ケチャップに刻みソーセージ和えて …

あまりにスパムコメが五月蝿いので

承認制にしました。 今までここをご覧になっていた皆様には不便をお掛け致しますが、ご了承くださいな。

『反位相中毒』

血よりも黒く暗い緋の瞳に 誘われながら幾度拒まれて 何も当たらない代わりに 存在無い存在接触 引きずり回し突っ込んで 反位相中毒 どこにも居ない自分が好き 遍在的傾向 どこかにいる自分を探そうか そしてまた手にかけようか 青と水色を混ぜた地面に腰掛…

Icicles

『0の氷と1の女王』 中空楕円が 無数の長方スライスに 散って降り注いで 鈎付き棒が 意味の無い文字の羅列にから 意味を求めて寄り集まっていく H.E.L.L.O. 温もりを求める冷たい声 H.A.P.P.Y. 確証を求める曖昧な声 長方交差して実像 すぐ後に虚像 また実像…

嗜虐的に媚びてみようか

嗜虐的に媚びてみようか 打たれ慣れた傷に心地よく 風に散る体を刃に変えて 気の向くままに切り裂いてみるの 被虐主義の貴方なら きっと気に入るでしょ? ねぇもっと赤く染まろう? ねぇもっと熱くなろう? 太陽が嫉妬して私達を 芯に変えてしまうまで 痛め…

貫けない一

愛が単調すぎたから 少しばらしてみたんだ 心を受けるだけでは まだ何かが足りない 八分音符折って のんびり過ごしたかった 貫く力がない以上 ただの小休止 反響の声聞いては 幸せはこれかと首を振った 貫く力がなくて 辛さに一が刺せないんだ 一はどこへ投…

のんたいとる

嫌悪を抱けることが それもまた罪ならば 咎を抱いたまま水面下に 仇花を浮かべよう 無数に そう無数に 断片を噛み砕いて 塵に還して 還して 在処を還して

Deathtiny

背越しに電車のスリル感 U'did?の根拠無き言動 青写真を白く染めようか 青写真を白く染めようか 腕を出せば切れるかな? 脚を出せば取れるかな? 頭を出せば壊れるかな? 遠景蜃気楼 視覚の四角の死角に刺客 hate対象即ちP'ple 根拠測定不能 luckのlackはど…

『嘘つき、夢沿いに乞いて』

袖から漏れた無数の星を 無造作に天にばら蒔いて 眠気の導くままに盲 ライトレス2ライトフル ブライトネスなダークネス 風と空気を織り混ぜて 紡いだナイフでリストカット 道化を好む吸血鬼に 甲高い声で哭いてもらおう 雨降り、雨降り 執拗な愛を授け授け …

お知らせ

更新しなくて済みませぬ。 実は書くに当たって、時系列が混乱してしまいまして、あっちを立てばこっちが立たずみたいに不整合が生じまくってしまったのですよ。 なので、誠に申し訳ございませんが、暫し作品の更新を止め、別方面の作品を掲示していきたいと…

誰か

自分に『死ね』とか『カス』とか『塵屑』とか『生きている価値無し』とか呟かずに済む方法を教えてください。 自分が考えた方法にマシなものがないので。 ・頸動脈を裂く。 ・舌を切る。 ・喉仏を裂く。 ・言語中枢を貫く。

『凶器』

安易な破裂音が 執拗に閉ざした 瓦礫降る道を 宝降る道を 「投げ捨ててしまえば きっと楽になれるよ」 ノイズの反響 四面八面 十七分割 Zを執拗に背に描いて 背に描いて 今一度背に描いて 描いて 背に描いて

『桟橋を歩こう』

桟橋を歩こう 下を向いて歩こう 落ちて流れた先に 何があるか思いを馳せながら 一足毎に 軋む木の板 桟橋を歩こう 上を向いて歩こう 手の届かない空に 諦めの目を向けながら 一足毎に 軋む木の板 桟橋を歩こう 前を向かないで歩こう ―――――――――――――― 役立たず…

疲れてしまいました

生まれてきてごめんなさい 役立たずでごめんなさい 使えなくてごめんなさい 迷惑かけてばかりでごめんなさい 穀潰しでごめんなさい 鬱陶しくてごめんなさい 口下手でごめんなさい 馬鹿でごめんなさい 理解力無くてごめんなさい 存在が無価値でごめんなさい …

Summer Vacation(CU mix)

『海日和』 パンフを楽しそうに 見つめはしゃぐ子供 無理もないけど 少しは外を見たら? 行き先はパンフにはない 車で軽く三十分 さぁ 海へLet's Go! トランクに詰め込んだ 今日の予定 後部座席で溢れ返る 後部車両は 友の家族達 同じ様子に苦笑を漏らす 照…

Enjoy your life

天から響く 声――何かに絶望し 何もかもに絶望した 心に―― 『ほら、なに床ばかり見てんだ? 憎たらしい黒雲は もう、切れかけて――』 スポットライトで照らされて 浮かび上がる僕の―― 輝く羽が 僕の手に落ち―― その時だけ僕は―― ――もう、うつ向かない ――もう、…

神曲

『怨嗟輪廻』 憎悪の果てに怨嗟 怨嗟は身を蝕み 心を朽ち果てさす 心の臓に溜まりし怨嗟は 決して消えること無く 身を幾度幾度も駆け回り 畜生へと退化せしめん 退化して怨嗟となりし身は 己を忘れ衝動のまま 貪り貪り やがて人の身となるも 怨嗟の人と化し …

凱旋の街

遠見 近見 また遠見 誰か遠雷を 誰か誰か遠雷を 師根と一言 ニーズヘッグは ユグドラシルを腐らせるだけ 誰か遠雷を 誰か誰か遠雷を

最果ての空

剰りにも 明るすぎた 剰りにも 暗すぎた 嘆くような 言葉を 幾度となく重ね 手を伸ばしては また引っ込めて 誰か 誰か救いの手を ハローハロー この声が聞こえるなら 誰か救いの手を ハローハロー

盲目の兵士

盲目の兵士が 銃を構え歩く どちらに向けた銃口に ピントを絞る力はなくて ただ射線上 ただ直線上 当たるものを破壊せんとするのみ けれど決して 引き金は引かない 引いたときに 命はないのだから

たこ焼き日和

最近の自分のお気に入り。それが新秋津駅の屋台のたこ焼き。 六個で二百円と言うわりとリーズナブルな価格で関西風(やや形が崩れているときがあるとはいえ)なそれ。 大体サラリーマン帰宅時間に合わせているっぽい。辛子マヨが中々美味しいからついつい買っ…

Echoes

『春のパフューム』 冬運ぶ風が 帽子を飛ばす昼前 薫る梅 マスクを外して土 麻痺していた鼻が 捉えた幾つもの軌跡 塗り替えられていく 明日が昨日に 未来が過去になるように 掌に乗った花弁に そっと顔を近付けてみる 雪解けの香りがした

のんたいとる

星と願うならを耳にしながら、何気なく見上げた空は黒と紺。 自分の目が盲したわけじゃないから、雲隠れかな。あと周りが明るいせいか。 夜空には星が欲しい。 一等星であれ、六等星であれ。 在るだけで空が締まる。 風景として収斂する。 ただ広がるだけの…

星と願うならを耳にしながら

一日一景

『ぼのぼの』 まだぼくが 白かったあのとき 炊飯器からは 白いゆげが立ち上って 味噌のかおりが 鼻をくすぐって エプロンをつけた 母が台所にいた あたたかな 音楽がきこえて あたたかな 話がおわって あたたかな 声がひびく 多幸な日々に 焦がれを抱く今

一日一景

『そらをとぶゆめ』 空を飛ぶ夢を見た 鳥の隙間を縫うように 空へと向かう体 翼なんて無くて エンジンなんか無くて でも風は吹いていた 腕を広げたら 動きが鈍る そのままそのまま 瞳を閉じて そしたら 星になれるから ただし 瞳を閉じたら 目を開いちゃ駄目…

企画:一日一景

『誰そ彼』 昼過ぎに 影しかない人に出会った 身ぶり手振りで 知り合いらしかったけど 僕には誰だか分からない 駅前歩道の 影達の宴 僕の前では止まらない 止まった側から進んでいく 音の無い世界 光が何も 僕らに伝えなくなった世界 斜陽の刻に 影の持ち主…