2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

エスケープ・ジャーニー!〜Escape Journey!〜

プロローグ

風吹きの洞穴で

指先のしびれは もうとれたかな? うまくマッチが掴めなくて 光は赤い球になって 辺りを照らすけど 僕の後ろはどうしても見えない 岩に擦れた風が呼ぶ おうい、ぼくは こっちだよって 穴を通った風が呼ぶ おうい、ぼくは あっちだよって 二つの風は 命を吹き…

『手帳断片〜囚人記載〜』

《さて、アーティストは誰でしょう?》 鉄檻の中で 支配下に置かれた男は 闇の中の火が映す像のように 変わりやすい偽物の心を 虚無から取り戻し 己を取り戻しに 限界を越えて走り去る 真の己を求めて 自由の地へと

Healing Vision

『渓谷』 燦々と流れる川 覆う影は鵬 橙後の青は 光の粒子となり 万物を浄化する 大地は ゆったりと激しく 脈を刻む 静寂よ 願わくば 永遠に保たれんことを 俗世の喧騒に 巻き込まれることなく 永遠に保たれんことを

MAX300

『零距離射撃』 【開始は何時でも突然に】 乾いた音 巻き上がる砂利 壁に隠れながら 互いに隙を窺う 岩陰は弾け 岩壁を弾き 土煙と硝煙は 協奏曲を奏でる 【別の気配】 当たり馴れぬ殺気 打ちながら相手の背中を見る 黒服の群れ 素人の群れ 二人に恨みを持つ…

Apocalypse〜dirge of swans〜

『そして彼女は絶望する』 傷付き傷付け 叫び叫ばれ 憤怒の炎は 喜びを焼き付くし 冷笑の風は 悲しみの霧を起こす されど誰も 止められはせず 腕に爪が食い込み 肉をえぐるまでに握り締め 焼かれた鉄で突き刺すような 痛みを心に覚えども 伝わる理由(よし)も…

知り合いに会いました

中学卒業以降三年半丸々会っていないクラスメートに。 彼は僕(170cm)よりも身長が小さかったのですが、久しぶりに会ったら何か僕のを追い抜かしていました。肌も健康的な黒。 その子が僕に会って開口一番言った言葉。 「変わってないね〜」 ……………え? 何? …

のんたいとる

平和でありたいと願うから、 全て消えてしまえと願うんだ。

『プリズム』

【さて、アーティストは誰でしょう?】 七色の極光に 照らされた蝶は 地から天へと登り 空に咲く華と化す 静寂の狭間こそ調和 皆が驚くような楽園に 風にゆられ動く愛の華 満ちたりし時に白き月は浮かぶ

ポップミュージック論

『枝葉末法』 時を越すラブソングは 今はもう出て来やしない How easyly loves come! How easily loves go! 安っぽい常套句を 間に受けて喜んでは 所詮、絵空語りと 冷めて頭抱える 匿名希望の電波飛び交い 薄い葉は破れスパムを散らす 誰かを嘲(わら)えど腕…

You'll be a man

『背中』 近くの公園で 父の背中に乗せてもらった 広くて、暖かかった あまり何も言わないけど 多くは語らないけれど いつも僕を、見ていてくれた いけないことをした時は しっかりと叱ってくれた 怖かったけど、嬉しかった ……昔のことを思い出したら 涙が出…

Prince on a star

『オオカミ少女』 読み古された物語を 手に持ったオオカミ少女 白い夜空の下で どこかを目指し、走る 逃げているようで 探しているようで みんなが寝静まる頃 辿り着いた花畑の崖 頬に当たる雪が 水滴と化して 涙と見紛うほど 蛍雪で本を照らして 彼女は言葉…

『親知らず、子知らずの道』 道は幾つも広がっている それが見えなかった僕等は 見ようとしなかった彼等に 見切りをつけたんだ 『愚か者たる我が息子は 道を踏み外し』 行く末に光なき道を 暗灯の光で歩かせ 『我に従わぬのなら 致し方ない』 他の道を切り崩…

Be Proud

『ココニアル』 自分が産まれた時 誰が不機嫌となっただろう 自分がいるだけで 誰が迷惑に感じたのだろう 自分が居ちゃいけないって 決めつけたのはいつからだろう 自分はいらないんだって 思ったのはいつからだろう 誰かと違っちゃ いけないものなのかな 違…

CDウォークマン、壊れる

暫く行き帰りに曲が聞けない(泣)

外伝。

そろそろアーティストクイズの答えをば。 『夢見』/あさき 蛍:蛍 蝶:月光蝶 桜:ツミナガラ…と彼女は謂ふ 隗儡:幸せを謳う唄 狐:この子の七つのお祝いに 月の忌み児:蛹 嘘吐き、待ち人:赤い鈴 少女、雪山:雫 男、支配欲:猿の経 螺旋:螺子の糸 『Wha…

era

『世界蓮』 古き時が 錆びて軋み 剥がれ落ちようとしている 終焉が訪れたと 目を覆うもの 喜ばしきと 手を叩くもの 全ては 時計が崩れし 砂塵に巻き込まれ 千切れ千切れ千切れ 時の断片と化して 消えて 大いなる母の幻は 時の零と壱の中へと 落ちてゆく 落ち…

予後の音

『十一月の終りに』 数え終えた 外の木の葉っぱ また一枚落ちた 続かない 途切れた日記 前にいた人は 今はもういない 横にいた人も 今はもう 影だけを残して 影だけを置き去りにして 自由にならない腕で 伝えようともがくけど どうにもならない 行き先など分…

『Cheapest』一番だけ

風吹く度足をすくませ立ち止まる君に 背を向け走り出す僕は何を裏切ったのだろう いつの間に仕切られた死線上に立つのが嫌で 知らず意識せずただ逃げ続けていただけだけど 零が二つ、山に詰まれた無価値のプラスチックは 皺枯れた老爺の如くねばついて語りか…

猿の経

『呆惑ラヂオ』 漏れ出ずる電波 〈ワレワレハコノチニアリテ〉 響く絵空事に はらはらと涙を流し 拝む者あり 〈アリガタャァ、アリガタャァァ〉 意図など知らず 〈ワレラヲセメルカノモノニテッスイヲ!〉 己の過去など知らず 己すら知らず 〈テッスイヲ!テ…

traces

『identify』 水のハンマー 打ち揺らし平穏 刹那叙情 埋もれゆく山を 乱し探る自己証明 見慣れない 見慣れた筈のもの 掻き荒して繋いで 繋いでは掻き荒して 無くした 無くした居場所を探して 創り上げたものは 繋ぎ合わせたものは 戸を大きく開けた もう戻れ…

WAR GAME

『リアル・チェス』 D or O 全てを見通せぬ地での 決断・判断・断行 D or A 生き返る事はない 空間・時空・場所 硝煙が風を創り 赤き肉が地を創り 流れ弾が命をえぐる 何度も何度も命をえぐる しかし誰もが気付かない 二色に塗られたマスの目に そして誰かは…

Wonderful Workers

『Sho-ku-nin』 光輝く摩天楼 その一角に響く声 歓声響く遊園地 それとは別の勇ましき声 男らは汗を流し 己の体で職務をこなす 装備は必要最小限 肉の鎧が己の装備 材料を見極め 時間を限り 己に妥協を許さず 機能美へと昇華する 無骨な ただひたすら無骨な'…

traces

『軌跡』 深く 潜る 多大な記憶の奔流 湖に落つ一滴は 漣となり響く 瞼開きながらも 映さない視界 水面 像は過去を遡る この場所と過去を繋ぐもの 形無くもこの場所を乱すもの 像と像を紡ぎ 俯瞰――それは振り替えること 紡いで繋いだ ボクラの軌跡

のんたいとる

例えば。 お節介と親切と悪戯との違いが分からなくなったりして。 好意は身勝手だ。

叫び

このサイト。 来る人SUKUNEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!!! やっぱり雑記をもうちょっと充実させた方がいいのかな?それとも詩の実力や小説の実力を上げるべきか。 個人中傷以外のコメントは大体が大歓迎です。足跡残してってくださいね〜。 さて。…

PARANOiA MAX

『執』 自分にとっては 意味のない幻想 それが自分を追い詰める 逃げろ にげろ ニゲロ 逃げ続けろ! 頭の中で鳴る警鐘 なおも響く足音 群れて形を成さぬ整然 角の先は全て行き止まり 一本道のプレイタグ 選択肢は二つ 片方は地獄への片道切符 片方は闇の中の…

HORIZON

『far away』 〈僕等は、飛べる〉 地に描かれた設計図 端端の単語は読めるが 意味はとれない 横には壁画 かすれながらも 理解できたこと 〈僕等は、飛べるんだ〉 古きに交した密約 人には翼を与えられていた それを棄てたのは人だった 鳥籠の中を望み 空を眺…

That day

聞き飽きた爆音に 耳塞ぎ目をそらした 足音は遠ざかる 上か前の方に 剥がれたものは 繋ぎ止めた虚無 足場を創る誇りは 埃へと姿を変え 『報い』その一言は 重みを持って 形を持って 目の前に現れたあの日 偶然も何もない 全ては『必然』の名の元に

最後の年賀状

外を見るに粉雪 時計は七時を過ぎ 手紙の返事がそろそろ 恋しくなるシチュエーション 友に小指を立てられ 赤面した日々はもう遠い 最後の年賀状 その先に見えるものは あてもなくふらつく ネオンストリート 白い吐息に 蛍光灯の光がぼやける せわしなく鍵を …