2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

のんたいとる

仮に清廉潔白な人物しか他者を非難してはいけないとしたら、この世界に他者を非難できる存在は居なくなる。 清廉潔白な人がいたとして、その人物が他者を貶める行為を果たしてするのだろうか? いたとして、誰がその人物を清廉潔白とみなすのだろう?

Blind Justice

『破片を見た気がした』 破片を見た気がした 何かか欠ける音を 今耳にした気がしたんだ 戻れない日々 戻らない時 塔の鐘は 荒々しくも泣き叫ぶ きらびやかな水晶 幾粒に分かれたそれが 破壊者の影を切り裂いていく 破片を見た気がしたんだ 水色の破片を 今は…

Tangerine Stream -the catastrophe-が出来るまで 3

慌てて私は、liverteさんの方を向く。彼女はにっこりと微笑んで、私の無言の疑問に、針穴に糸を通すように正確に答えた。 「ええ。貴女の目的地、そして私達の父親がいるのは、サンチェス公国跡地、その城跡ね」 ――途端、私の中に何かが飛び込んできた。 ――…

Infinity Blue

『ツバサ』 古ぼけた設計図 父さんが残した たったひとつの宝物 あれから何度も 小さな物で飛ばしてみて そして今 僕は飛び立つのさ 悠久の青空に 父の影を追いかけて 僕だけのツバサで

CaptivAte〜浄化〜

『終末の果てに』 全ては終わった 自らの奢りの前に 自ら達の驕りの前に 全ては終わった 根拠の無き救世理論 愚かしく騙る選民思想 全ては終わった 互いに憎み合い 互いに滅ぼし合う時は 全ては終わった 虚しさが過ぎるまま 全てを奪い尽くして 全ては終わっ…

Infinite

『00』 僕等はどこにも行けやしない だから 僕等はどこにでも行ける 僕等はどこまでも行けやしない だから 僕等はどこまでも行ける 僕等は何も出来やしない だから 僕等は何でも出来る 僕等は何も持っていやしない だから 僕等は何でも持っている 幽かなプラ…

歌唄い

歌唄いは太陽を謡った 輝き恵みを与えるものと 照りつけ災いを為すものと 歌唄いは月を謡った 静厳なる美を持つものと 漠搦たる狂気を抱くものと 歌唄いは星を謡った 幾億の無比の宝石と 幾億の無価値な我楽多と 歌唄いは国を謡った 人を加護する巨大な家と …

空想絵part.2

誰かが抱く抽象論議 具体の快刀、意味すら為さず 掌に刻む雨色の過去 煤けた穂先を濡らすばかりで 支点を何処に定めるか? 力は何処に加えるか? 意識の前の論争に 結果論すら決まる筈もなく

Edge in Shadow

無数の光の断片が 紡いだのは過去と未来の軌跡 それらは幾筋に分かれながらも 我等の体を背から貫き 先へ、未来へと抜ける 留まることを望んではいけない 朽ち果てた肉体と 腐り果てた妄執に 取り憑かれる事になる

Tangerine Stream -the catastrophe-が出来るまで 2

「………?」 そんな時、きょろきょろしていた私の目に飛込んできたのは、ツナギを着た男の人が、こちらを頻りに見ている様子だった。 「うわ………変な曲………」 私はふと呟いて――その後猛烈に反省した。例え思った事であるとはいえ、口に出すのは相手を傷付けるこ…

風色の少女

ボクが彼女に出会ったのは、親元から離れて暫く経った、散歩道の帰りだった。 いつものように塀の上を歩きながら、ざわざわ騒がしい人間達の横を通りすぎるボク。 たまに「ねこたくぅゥゥゥ!」とか「にくきうぅゥゥゥ!」とか叫びながらボクを追い掛ける人…

Hug&Suck

思うままに捕らえ囚わせて 放したくない離したくない 腕の力が緩む前に 懸けるのは首輪 逃がすことだけを恐れて 朝顔のように首に腕を回す 留めておきたい印をつけに 牙で抉る もう逃げてしまわないように 逃げる気すら起こさせないように

走馬灯-The Last Song-

『花畑の夢』 それは、花畑の夢 赤青黄色に、桃に白 淡くパステルカラー 辺りは水彩絵具の景色 うしろには 今でもいつまでも忘れない あの影が手を振る 逆光で顔は見えなくても 誰かは雰囲気だけで分かる まだ、こっちには来ないの? 待ちくたびれたような …

Punishment

『生=戦争』 生き残るため 歩みを進め 他者を薙ぎ払い 撃ち抜く 止まぬ 止まぬ ただ止まぬ チームという個人で 破壊を ただ破壊を 創造を後回しに破壊を 嵐のように 嵐のように 突然の嵐のように 喰らい 仲間を喰らい 敵を喰らい ただしがみつく 生に 与え…

Interceptor

『砂と色彩』 左手に砂をかき集めて 太陽光に焼き付けて 形成した硝子を 感情のままに放り投げ 砕く 触れてはいけない煌めきを 血にまみれた利き腕で彩る 黒ずんだ世界で 唯一明らかな白と赤 破けた服 茶色の布切れに変え 一時の影を作るように 青空へと投げ…

Time Tricker

時系列の直線上に 僕は今でも立っていた 未来は霧先、見通し悪く 過去は闇色、飲み込むだけで どこに僕は立つのか 足元の目盛は?のままで 背中に張り付く闇 未来から射す筈の光 貫かれた体に潜む 累積カルマ 愛しげに自分を 抱き締めてみる振りをする 愛あ…

無音にて

立ち止まりたくなったのは 目の前を過る何かがあって ふっと手を差し出したくて そっと腕を伸ばしてみては 小鳥を撫でるように優しく 暖かい歌を口ずさんでみて 仄かに香る悲しみすら全て 押し流してしまえと舞った 雪 そもそも外を歩く事自体が 気紛れに過…

Blood(グロ注意!)

額から流れた血が 青い唇に落ちる頃 自分の温もりを知るのだろう? 冷めた息だけ それが彼に与えたもの それが私に与えられたもの 抱きついたそのままに 左胸に腕を食い込ませて 心の臟を取り替えましょう? 差し替えの効く命のままに 糸を意図を 差し替えの…

のんたいとる

伸ばした手を 根元から切り取ったのは 自分自身だったんだ。

『Angel Tears...』

空を舞う幾千の雪 青空を覆い尽した 意識失う0.01秒(コンマ)前 幽かに見えた貴女の幻 雲の上「何故ここにいる?」 苛立ちと戸惑いの中 「君は昨日付けで死んでるよ」 声が聞こえた 白いローブをはおって 羽を生やした天使が 僕の上に… 駆け出した! 手の上の…

のんたいとる

全て消えてしまえばいい。 虚飾でしかない世界なんて。 世界など虚飾でしかないなら。 真の世界なんて。 嘘を全て剥がした世界なんて。 その剥がしたものすら嘘でしかないんでしょ? なら消えてしまえばいい。 守りたいものは そんなに大事なものですか? 犠…

birds

『夢追いの寝ぼけ眼』 背中に羽根が生えればいいのに。 大空を飛べたらいいのに。 きっと飛び立って初めて、 地面の狭さを知るだろうから。 空の狭さが分かるだろうから。 何処にも行けないままに、 ただ風に吹かれるままに、 僕は生き続けている。 ただ生き…