2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧
ミサンガを四人に配り終えたNAOKI氏は、そのまま一呼吸置いて――本題に入った。 「それで、具体的に何をするかなんだけど――」 ―――――――――――――― 「――あの時、私は国民に向けてこう告げました。 『命の有る限り、語り継いでください。私たちが恐れなければならな…
『Away in AM2:00』 閉めきれない蛇口から滴る 水の音で目を醒ました 波紋はどこまでも広がるばかり そして戻ることはない 鎮まったとき その場所には何もないから 誰も聞かない時を告げる 鐘が重々しく鳴る 静まった町に響く 歪さを重ねたレゾナンス 底を覗…
こいつはうまく精神の住み分けが出来そうだ、俺の見込みは、次のTearsの行動で証明された。 「……プルミーユ様……」 この行為の一部始終を見ていたプルミーユの元へ近付くジョシュア。纏う姿は変わったが、纏う霊的な気配から、プルミーユは目の前のTearsがジ…
雨の色を教えてほしい ガラス越しだと 何色にも見えないから 愛の在処を教えてほしい ガラス越しだと 何処にも見つからないから
―――――――――――――― ―サンチェス公国跡― 「こ……これがあのサンチェス公国の成れの果てだと……っ!?」 「お……王よ、気を鎮めなされよ」 「黙れっ!宰相!宰相はおらぬか!」 「……ここにおりますぞ?」 「宰相!貴様ワシを謀ったな!?」 「はて、何の事でしょう?」 …
「逃げますわよ!」 ――彼女も彼らも、無事に還す義務がある。それが、'彼'が与えてくれた希望に対する、私達の返礼――。 突然の私の行動に、'彼'の家族の方々は戸惑われたようでした。 「え……!?ちょっと待ってTangerineさん!」 「今動くのは危険です!あまり…
―――――――――――――― 目が醒めたとき、私が居たのは四方をコンクリートで固められた、目の前に鉄格子が見える牢獄だった。 「………」 腕を見る。囚人服に着替えさせられ、露になった私の手首と足首には、不格好な鉄錠がかけられており、繋ぐ鎖はコンクリートの壁の…
左岸 沿線上 垂直世界に平行移動 謳歌 欧化 桜華 是認主義者の否定観測 ゆっくりした結果は これと定まるわけではなくて 望み失せた事実だけが 有害電波で先回り 是 是 是 否 否 否 最果てbe lovin' 労いの均衡点 立つ瀬 遣る瀬 上着脱ぎ捨てて涼風 タミフル…
テレビの裏側は 獏しかいないのかもしれない 夢を喰らいにやって来た獏しか
――アンネース。 今はアポカリプスによって語られる存在に過ぎない、罪狩りの乙女。 私がその役を担う事を思い留めようとしたとき、貴様はこう告げたのを、私は今でも覚えている。 「それが神の意思ならば、私は神の僕として従うのみです」 その目の迷いの無…
「……ん……」 ここは……見覚えのある麦畑。ということは……もうメイデン城の近く……? 「……ろそろ着きますよ?」 ……ん?誰だろう。私の肩をゆさゆさと揺らしているのは……。 えっと………。 「……Preludeさん?」 ぼやけた頭で、私は何とか状況を整理しようとした。え…