2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

さくら(いきものがかり)

『2 season』 季節の当番表 四十五度前に 手を伸ばしたくなった 柔らかくて……儚いもの 手袋越しでも良い ほんの少しでも 君が側にいられれば 君と時間を共に過ごせれば 厚手の服を脱いで そうしたら一緒にいられるから ずっと、ずっと―― ――望めないからそれ…

終戦の鐘

平穏を告げる 終戦の鐘 心を蝕み切り裂いてく 足場を崩して 得た平穏は 次には脆く折れ 思索の果てに 得られる道は 折り重なって蛇腹を成す 時時計(ときどけい)達 均等に進む それすら己の錯覚か 平穏を告げた 終戦の鐘 打算で再度鳴り出して 今足で立つ こ…

何らの苦しみにもあわずして、何人をも幸福とは『呼』ぶなかれ。

『Dawnthinker』 取り戻すのは輪郭 生の内に決して消えぬ陽に 思わず己の体を抱く 生の内に消えぬか確かめる 延びた爪に 筋が入った皮膚 其処に在るだけで人は傷付け 其処に在るだけで人は傷付き 幻惑の中 其処に何があるか分からず 恐れる車は正常だ 恐れぬ…

小説案その十六

『Mimic maid!?』 彼女いない歴:年齢、しかも〇貞である大学一年、箱見根志岐(はこみねしき)がX'MAS EVEの日に一人家に戻ると、部屋の中心に見慣れない一個のプレゼントボックスが。 ほんの好奇心から志岐がそれを紐解くと――! 「ハッピィ〜メリ〜クリスマ…

A-少年A-が出来るまで-座談会

Taja!!(挨拶) ここに登場するのは久しぶりです。猫山優です。 いや〜色々ありましたよ。色々と――。 「鬱はもう治ったのか?」 治るわけないじゃん、天人。 「全く、あんな鬱日記、見せられる側の身にもなってみろよ」 だから心底平身低頭謝ってるじゃん。 「…

A-少年A-が出来るまで-12

かすれがすれな声で、俺は何とか返した。………正直、大声はキツイ。 くぴくぴと、ムンチャが入れたココアを飲みながら、俺は改めて自分の体を見直してみた。 ここまで着ていた服の代わりに巻いている、バスローブと言うかタオルケットと言うか、その辺りの布の…

コクーン

血が滲むほどに 歪んだ刃握り締め 切り裂かれたギザギザを 一つ一つ捲って剥がしていく ここから僕は生まれ変わる 人の殻を捨てながら 肉の欠片だけ 口の中に放り込んで ただひたすら噛み締める 味を求めても意味はない ここから僕は生まれ変わる 新たなる次…

ごめんなさい

口に出す度、弱くなる 口に出す度、弱くなる いくら思いを、詰め込んで いくら憂いを、詰め込んで 引きずり晒した、己の心 それでも足りぬ、反省は 口に出す度、弱くなる 口に出す度、弱くなる 涙など、意味を為さない 偽りは、いつでも側に 口に出す度、弱…

のんたいとる

勝手に命を与えられて 勝手にシステムに従わされ 勝手に使われ 勝手に殺され死んでいく それが人間

YOU CAN'T DO IT

『栄光の'決別'』 影は秒毎に その背を伸ばしていく 夕暮れはもうすぐ終りそうだ 車通りが少ない道を 男はバイクで走る 一点を見つめながら 握り締めるアクセル 壊されたブレーキ 元より必要などはない たなびく黒のジャケット 輝くサングラス その視線の先…

Little prayer

『神様になれた夜』 夜空、 浮かんでは消える夢想、 掌に乗せた金米糖は、 息一吹きで空へと昇る。 絵画に描かれた景色、 懐かしき記憶の泡沫、 映写機は回る。 カタカタ音を立てて。 黒猫は空から 僕等を覗き込んで鳴く。 寂しそうでもあり、 笑っているよ…

A-少年A-が出来るまで-11

「………は?」 ど、どういうこった? 「だからぁ、必要なんですよぉ。リミックスによっては本当に原型留めなくなりますからぁ」 がしっ。 気付けばがっしりと、左腕を玄武に、右腕をスピカによって掴まれていた。そして玄武のもう片方の手は、何やら得体の知れ…

The World

『自己崩壊の他者依存』 EDENの終りを見たかい? まさに予言された通り? 呟く声が聞こえた? むしろ叫び声かい? 苦しみ悶える人? 崩れ落ちる建物? 無事な人などいない? それは事実?主観論? 瞼を開かずに 君は何を言っているんだい? この世界は まだ…

のんたいとる

僕が僕にしか成れないように 君は君にしか成れないように 人は自分にしか成れない でも誰かに憧れ焦がれるのは 自分以外の人間が 自分に無いものを持っているから 自分に無くて 他人が持つものを持った 自分になりたいから焦がれるのだ

のんたいとる

何かに触れることは 何かを傷付けることでもありうる 傷付き傷つけられ そうやって人は生きていく 関わるとはそういうこと

A-少年A-が出来るまで-10

「………」 タイミングを計り、ただ虚空をさ迷うピザカッターを動かす腕を止めた。もしかしたらそれで正気に戻るかもしれないしな。 硬直した表情のままこちらを向くムンチャ。実質、見つめ合った状態になる。そのまま一定時間の硬直………。 …………。 今の構図を考…

5.8.8.

『渡れなかった僕等は』 渡れなかった僕等は 遮断機が降りるのを ただ待っているだけ この先にあるのは 望むようなものじゃなく 寧ろその逆だと 持たされた手紙 石に彫(う)つ朱 黄泉告鳥は啼く 移り変わる景色 森はざわめく 薄らぐ斜陽は 隙間を縫って地に降…

助けを求める手 求めることを忘れて 溺れていく ただ溺れていく 自分に 自分の過去に 自分と言う事象に 闇緑の触手 不気味にぬめらせ 深淵の涯へと 誰も届かぬ 何も聞こえぬ 涯へと

懺悔

虚ろにも 唱えたのは 呪咀にも 怒りにもならぬ言葉 ただ 『ごめんなさい』と 誠意の欠片も 感じないのでしょう? 心の欠片も 感じないのでしょう? 呟けど 呟けど 誰も味方はいない 逃げたのは自分 周りに敵しかいない つくったのは自分 自分すら敵でしかな…

天庭

『楽園』 『地上より外れし地に 我は理想郷を描かん』 手紙が断片的に記した理想郷 行方知れずの友が残し遺し 渡されたものの一つ 八ミリテープをセットし 時を遡り見た 理想郷の真実 『飽食の地』 幾多の乞う食が 互いの肉をむさぼる様 『黄金郷』 苦悦の表…

のんたいとる

時代を切り開くのは英雄 時代を突き進めるのは民衆

踏韻練習4

楽園 空想 首枷 カスラ 烙印 返答 無理だぜ罰は あさきゆめみし 召しませ福を 細(ささ)き故に施(し) 蛇は下服を士気興じ来て 優待満腹 四季童子見て 崇拝感服 嗚呼変用から 曲がれる性(さが)に しゃあ専用から 剥がれる赫に 菊覚え母(はは) 平時(へいじ)とな…

のんたいとる

言は行をもって成立する概念

桃源に置き去り

夢見が丘 蛍舞う緑原 仄白き指 手繰り寄せる彼方 現世に照る 彼岸花 渡し守は 最後の賃を告げる 橘は誘い リボンは絡む

のんたいとる

愛を求める行為を 人は『媚びる』というのだろうか

のんたいとる

ルールやマナーに 守る価値などあるのだろうか いやそもそも 価値と言う概念は この世に存在しえるのだろうか

夢の名前で呟いて

その声で私を呼んで下さい その腕で私を引き寄せて下さい その脚で私を追い掛けて下さい その目で私を見て下さい その耳で私を聞いてください 僕は私は それがレゾンデートル この場所にいる根拠