2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Ami

雨の色は水増し 漣覆った あの人は聞く気無し 母、髪を織った 背中立つ姿勢を 瀬川、隠し性能 肌色は安い価値 裸身のおっさん カルビとかキツイ出汁 辛さに怒った 「エラーは罰」司令塔 ネラーはファッシネイション Ami 交差点と捜査線の 放射線とコーラ戦争…

中立

中立という絵を描いてみた やじろべえを 平均台に乗せてみた 通りがかりの鴉の子供 さもおかしげに呟いた 「それのどこが中立だ?」 何度書き直して 何度精密に 書き直しても 「話にならないね」 鴉の子供は 羽を残して飛び立った 白の画用紙 一枚持ち去って…

願い続ける

凪いだ また嵐が つむじ風と あの人を連れ 遠く遠くへ 去る前に 誰かが 繋ぎ 止めて 留めてよ お願い事は 星に還す言霊 だからこそ 私の元に 戻れと また 今日も 私はまた 願い続ける

反リアリズム

雨。 翳して雪に変わるなら。 夢だけはこのまま。 人が溶けていく。 交差線上の幹の下。 絶唱を抱いた烏。 牧の葉。 鈴が鳴る。 揺らいだ。 波立つ木陰。 白黒反転してここはどこ。 ボーダーはとうに過ぎたの。 裂いた腹を誰にあげるの。 噛みついた腕はいつ…

セカイノハザマ

パラレル割って 飛び越えて 爪突きそうな程 スレスレでないと 狭間に飲まれてしまう 戻りたくないなら その右腕を切り落として 光と闇と炎と水と風と土が 入り交じる領域(ところ)に 残りを投げ込むの 肉片など 纏っていたら この先には進めない 下らぬ未練な…

春風待ち(Popquiz)

『花弁通信』 頬を掠める桃色 ハートは風とポルカを踊る 雪を留めるように 右手を差し出して 目の前で 消えてしまう前に 左手を重ねて 温もりを確かめた 線路は地平線の彼方 途切れては続いている 花を飛ばしたのが あの人でありますように―― 草葉の面影を胸…

猫と気球

気球は空へ ふわふわ上がるよ バスケットには 猫を乗せて 怖がらなくていいよ 返ることはないから 恐る恐る 覗き込んだ世界 前足一つ 前足二つ さぁ!顔を出して 籠の猫は外を眺めて みんなの事も 僕の事すら 忘れそうな 広がる碧景色 背負うつもりはあるの…

狼を抱く

概略:詳細を聞かせて 誤魔化したりしないで 最悪、想定範囲内 予測は裏切られる 快諾:後悔を聞かせて 法螺だけしか居なくて 刃ふと目開ければ 予測は裏切られる A.I.:代わり身なら誰もがいるよ I:僕らの代わりすら Lie:狼など何処にもいないさ My:僕らが…

雪花

仄雪は 深々 降り積もる すべての音を その身に受け入れて すべての悪意を すべての善意を 見るも憐れな儚き意思も そして紅に 染まった未来を 桃色に変えて 桜花と共に 再び散る

常夜幻想

抱いた命が ガラクタだと知らずに 今日も僕等は ガラクタを抱き続ける 奪われないように 壊されないように 必死になって 只のガラクタを 見えるものは全て 光の創る虚像 誰かは気付いたの? いつの間にか消えた人達は 追いすがるように 事切れた影達は

かちなし

全ての不要物を 掻き集めたら 僕が出来た 全ての不要物を 掻き集めたら 君が出来た 全ての不要物を 掻き集めたら 誰かが出来た 全ての不要物を 掻き集めたら 皆が出来た 皆が出来ていた 僕等を捨てた存在は 一体何になったのだろう?

のんたいとる

どうしても人は憎むだろうし どうしても人は恨むだろう だから僕は なるべく誰も恨まずにいたい 綺麗事だと笑うがいい 所詮世界は 綺麗事のカーボンコピーだから ――――――― 使い回し。

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。 では、各地の現在の風景をば。 魔美「てっし〜!おかわり!」 天人「おせちはそんながっつくもんじゃ無いぞ?」 魔美「いいじゃん。どうせ普通に食べても余るんだしさ?」 天人「……それもそうだが」 魔美「後は〜書き初めを売…