Wonderful Bullfighter


『繚乱、車窓の旅』


山を刳り貫いた
トンネルを抜けると
そこは繚乱の地


赤い花は
風に吹かれ
身をくねらせ


黄色の花は
風と舞い
優しく頬を撫で


白い花は
恥ずかしがりながらも
空に引きずり出され


青い花
ひねくれ気味に
風に逆らいながら


色とり取りの花が舞う
散るその様に舞い踊る


その中を進む
僕等の電車は
一体何処まで行くのだろう


どんな景色を
迎えに行くのだろう