『Termination』


『白霜降りる夕べに』


麻痺した触覚
白息で暖めて
花開く前の
ライトを一人眺める


空へと起つ君
見送った私
道が未来に通うとき
私達は只の赤の他人


土に埋めた写真に
浮き出た霜は
何処か丸くて
まだ惹かれていて


もし私が空から落ちる
一滴の水になれたなら
空気に混じって空に溶け
君を見守れるのだろうけど


仲良き時が戻らぬのなら
せめて思い出に変えてしまおう
刺さらない霜のように
綺麗なままで残るから