2007-12-11 5.8.8. 音ゲー詩 『渡れなかった僕等は』 渡れなかった僕等は 遮断機が降りるのを ただ待っているだけ この先にあるのは 望むようなものじゃなく 寧ろその逆だと 持たされた手紙 石に彫(う)つ朱 黄泉告鳥は啼く 移り変わる景色 森はざわめく 薄らぐ斜陽は 隙間を縫って地に降り立つ 渡れなかった僕等は ただ路傍の花に過ぎない 空き瓶に差された 幾本の花に