『終末の果てに』
全ては終わった
自らの奢りの前に
自ら達の驕りの前に
全ては終わった
根拠の無き救世理論
愚かしく騙る選民思想
全ては終わった
互いに憎み合い
互いに滅ぼし合う時は
全ては終わった
虚しさが過ぎるまま
全てを奪い尽くして
全ては終わった
誰も勝つことなく
勝利と言う概念すら意味もなく
全ては終わった
純粋な思いが
螺子曲げられ壊されて
全ては終わった
そこに残ったものは
痛々しいまでのデカダン
全ては終わった
――だけれども
私達はまだ終わってはいない
来る未来に向けて
来る明日に向けて
私達は
生きなければならない
それが生物の存在意義