the trigger of innocence


『少年兵』


銃を握りしめて
砂漠を一人
目を凝らして


砂音
歩く
歩く
前へと歩く


与えられたパトス
見落としたヘロドトス
青い炎が
赤い閃光に散っていく


留まらないで
進んでいるのは
誰かがそう願ったから?
自分の足で立っているのは
自分の願いだったの?


火を吹いた筒
赤い閃光
衝撃すら
どこかふわふわしていて


光はどこへ
置いていったのか
それとも元から
消えていたのか