Narcissus At Oasis


『現実////セカイ』


風が、また騒ぎ始めた
再びどこかで
争いが始まったらしい


花弁達は呟く
飽くことの無い暴音も
既に日常と化した


世を嘆くことに疲れた妖精は
世界と自分を切り離した
そして一輪の花となった


幾多の花は待つのを止めた
暴音が止む日を待つのを止めた


そうして出来た花畑
そうして出来たこのセカイ