2008-04-26から1日間の記事一覧

猿の経

『民に告ぐ』 民よ! 貴公らは気付いているか! 我々の同胞(はらから)は 取るに足らぬ事からいがみ合い 俗世の虚光の犬と化し 軽薄たる極彩色に身を包み 黒き肉塊に変じている事を! 民よ! 貴公らは覚えているか! 我々の父母の生きし時代は 燃え盛る陽(ひ)…

CaptivAte〜浄化〜

『草原の夜明け』 星々はいつの間にか消えてしまった 薄れゆく闇 土に汚れた手で 瞼を擦りながら 幾度と蘇る 天の支配者の気を受け 傷だらけの足で 今日も立ち上がる さぁ、出発だ

赤い鈴

『戰』 赫は俗悪 全てを裂いて離して散らし 溜る 無知は暴力 保てぬ足場は崩れ 結ぶ首 迷走する崇拝 暗闇の中で失う 輪郭線 畢竟的結末 明に出て人は 失いし物の巨きさを知る 嘗て得た物は 得る事を望む物は 凡て 凡て灰の中へ