小説案その十一
『LunarRuneの子供達』
〜望月の照らす夜、天より来る者あり〜
潮騒の聞こえる屋根の上、生まれつき掌に不思議な痣を持つ青年の元に、夏休みの始まりの日に不思議な手紙が届く。
『さあ、今から人捜しを始めよう!期限は一ヶ月。他にこの手紙を持つ四人を見付けよう!』
その翌日の満月の夜、裏の山にあるラジオ電波塔に降り立つ影があった。不思議な手紙をもつその女性の掌にも、不思議な痣が存在していた………。
赤い望月の世界。長槍を軽々振り回す長身の戦士は、手紙を受けた翌日、敵国の謎の新兵器によって部隊もろとも吹き飛ばされた。
白い望月の世界。置き去りにされた人形が手紙を手にした。掌に浮かぶ痣。その時人形は、歩く事と話す事、涙を流す事を覚えた。
緑の望月の世界。山奥の図書館に暮らすうら若き隠者は、手紙の文体から思い当たる節があったのか、読み慣れた本を探し始めた。
手紙を受け取った五人が出会ったとき、このゲームの真の意味が明かされる。
五つの月の世界を股にかける、ルーンを巡る物語。
登場人物
和久井 潤(黄金の月):太陽
フェイリル・ミーティ(蒼碧の月):月
レゴル・ソレイド・ヴォルフ(紅蓮の月):孤高
小夜 ノラ(純白の月):魂
'歩く全能'サベイル(緑翆の月):知恵