原寸大地図の空白


動くガラス張りの景色
遮るのは、脆い痛い壁
人がどこまでも行ける
それは自分で出来たものじゃない


手の届かない、世界
足はもう、動かない
見慣れた場所の中間を
僕は知らないのに


鳥に話しかけてみる
「君は何を見ているの?」って
そしたら聞き返された
「君は何を見ているの?」って


誰かは知ってる、世界
目だけで、追い掛けていた
僕がどこまでも行ける
それは僕が為した、事じゃない


子供が僕に問いかける
「キミはどうして動かないの」って
僕は子供に問い返す
「キミはどうして動かないの」って