内戦に関して思うこと

『推定カタストロフ』


何を得るために彼等は
刃を握るのだろう?
言葉の上では
どうとでも書ける
自らの内から流れる
赤い奔流をもって
描く思いに
偽りはある
自らを偽り
偽りを保つため
他者を憎み
他者を憎むがあまり
他者を傷付け
他者を傷付けたがゆえに
自らが傷付き
傷付け傷付いて
全てが赤く染まるまで
誰も止まらず
誰も止めず
誰も止めようとすらせず
止めたものは臆病者
蛮勇こそ絶対
始めた以上は
満足など
残らないというのに
始めた以上は
禍痕しか
残らないというのに
模造品の信念
すがりつき
しがみついて
空虚な自浄の色眼鏡が
周りを見えなくしている


―――――――


ある意味日本人的かもな〜、この考え方。
信念にどれ程の価値があるのだろう。
それは民のためならばまだいい。
問題は、それらは時として人心から乖離して衝動だけで行われている事だ。
感情だけで、私怨だけで行われるようになったとき、その戦いは大厄災を向かえる。