『Many years after』


久々に来た町は
やはり色を変えて
面影など
残っていなかった


ガードレール上
眺めるTown to town
あの頃の自分は
どこにも見えやしない


首に掛けたブローチ
微かに覗く過去
声は
金の冷たさに阻まれ


瓶に入れた花を
誰が気に留めるのだろう
柱も何もない
煉瓦沿いのこの通りで