紙飛行機


彼の名を書いた紙飛行機は
夕焼け空へと飛んでった
向かい風に乗り飛んでった


私の名前の紙飛行機は
飛ばしてすぐに墜ちてった
ろくに飛ばずに墜ちてった


あぁ、まだ貴方のところへは
行けそうにもないみたい


草の上にある紙飛行機を
私は大事にしまいこんだ
いつかはきっと飛べるから
いつかはきっと飛ぶのだから