Deep Clear Eyes


『Dec.31、花束、黒に雪』


黒い服で
花を捧げ
黙祷


嘆きは心の中に
押し殺して


裂かれた声は幻聴
心があげる幻聴
そう自分に言い聞かせて


涙は偽物
雰囲気だけだと
そう言い聞かせて


だけど止まらぬ涙


自分すら潤せぬまま
地に落ち描く
ウォータークラウン


すぐに崩れて
地面に染みる



飾って
黒に染まって
溶けて


いとおしさに
手に乗せて
頬擦りしようとした


冷たい温もりが
伝えたもの
止まらない涙を拭って


濡れた手は
雪の所為だと
言い訳しながら



『Good bye. My precious.』