『世界をのぞむ家』(Cymbals)


この曲は、前に紹介した『アメリカの女王』と同時期に書かれた曲です。ただ、雰囲気はかなり違います。
アメリカの女王』が小意気なスウィングだとすると、こちらは、


自転車に乗りながら聞きそうなアコースティックフォーク


と言った感じの曲です。


アコギが主なリズム進行を作り出しながらコードを刻み、
幽かにハイハットがリズムを追加しタンバリンがそれに続き、
間奏ではホーンセクション、
そしてどこか少し跳ねるような土岐麻子さんのボーカル。
『RALLY』や『Show Business』等とはまた一つ違った雰囲気を持っています。


どこか明るく軽やかに聞こえるこの曲ですが―――、やはりイラク戦争を下地にしています。
歌詞が。
歌詞を見ない状態で聞いてから歌詞を見たら、耳コピ出来る人以外は多分、衝撃を受けるのではないでしょうか、と勝手ながら思います。


《Build a house upon the top of land
Keep it in our minds and there we pray
For the all of death and life
Ahh
House to see the world》


ちなみに僕は、歌詞の対訳を見て泣きました。