曲語り

さんぽのうた(村井聖夜)

何だろう、この感覚。 懐かしいような、優しいような、暖かいような。 そして、もうこの景色には戻れないんだな、という一種の感傷は。 A.I.Unitsによるコーラス、伴奏もフル電子音。これだけでも打ち込み世代には懐かしいものを感じる上に、小さい子供が一…

Rainbow(新堂敦士)

一時期パクリだ盗作だ言われて退いて、んで最近復活したアーティストですが、私的にこの人の詞は好きなんですよね〜。 特にこの曲は、聞くだけで元気が出ます。それは歌詞の上向き加減だけでなく、メジャーコードの羅列、そして新堂氏のパワフルヴォイスがス…

『SCI-FI』(村井聖夜)

目を瞑り、星を思い浮かべる。すると、その星々が急に動き始めて、自分を連れていく。そう、亜空間移動。 瞳を開けると、そこは宇宙ステーション。様々な宇宙人、宇宙船に乗って別の星へと向かうもの、ショッピングを楽しむもの、談笑するものも様々に、行き…

『遠くなる街』(coba)

ふと気まぐれで借りた『mania COBA』のCD。その中で一番最初に気に入った曲です。 断言します。曲名が曲をズバリ言い当てています。 どこかフォルクローレ風の符点四分+符点四分+四分のリズムの取り方、ベースの太い響き。聞きながら車窓の風を感じられる…

『世界をのぞむ家』(Cymbals)

この曲は、前に紹介した『アメリカの女王』と同時期に書かれた曲です。ただ、雰囲気はかなり違います。 『アメリカの女王』が小意気なスウィングだとすると、こちらは、 自転車に乗りながら聞きそうなアコースティックフォーク と言った感じの曲です。 アコ…

『WISH』(mira)

『時空を越えて産まれた命 その尊さよ その愛よ…………』 久しぶりに、聞いていて泣ける曲に出会いました。 静かなピアノで始まり、普通よりも遥かに高いキーのボーカルの『行かないで…………』。 Bメロに入ると楽器が一気に増え、何かが切れてしまいそうな程〜wis…

『僕の飛行機』(宮永やよい)

カゲロウがかっこいい曲ならば、こちらは懐かしく、落ち着いている曲です。 ポプ11で、一番最初にはまったのがこの曲でした。同難易度(33)だったさよならサンクチュアリが二回目クリア出来たのに対し、こっちは結構やったよなぁ………。クリアするまで八回はか…

『樹海の糸』(Cocco)

ゆったりと激しいタイプのCoccoの曲です。まぁ氏の曲の中では速い方かもしれません。 僕がCoccoを初めて聴いたのは、友人がカラオケで歌った『首。』だったわけなのですが(笑)その後様々に………と言ってもベストアルバム聞いただけですが………その中で気に入った…

『砂の盾』(鬼束ちひろ)

僕が真面目に鬼束ちひろを聴いて、始めて好きになった曲です。 ピアノの伴奏を基調に、ゆったりとした雰囲気が歌詞のもの悲しさを引き立てます。ストリングスを基点としたオーケストレーションが、後ろから曲を優しく包んでいきます。 さて、ここまで優しく…

『Platonic love』『blue moon sea』(N.A.R.D.)

今回は二曲まとめて紹介します、とは言っても、shortとlongの関係なのですけどね(笑)今日はかごめ曲特集と言うことで。 まずshortの『Platonic love』の方から。 こちらは、どちらかと言うと「激しい切なさ」的印象が強いです。 野太く動くベースとギター、 …

『空言の海』(音々)

電子音のノイズはまるで寄せては還す波のよう。人はそのノイズの中から産まれ、そして消えていくのでしょう。それが例え虚飾であっても。 その虚飾から逃げようと、精一杯作り上げた壁。自らを偽って、必要以上に強がって築いた、孤絶というシェルター。しか…

『Freezing atmosphere』(Twin AmadeuS)

今月五日に亡くなられた、見良津氏の2DXデビュー曲です。 雪国らしい寒々しさを感じるようなエコー、重々しいエレキギターとまるで雪の妖精のようなヴァイオリンの共演。荒々しさと華麗さの入り混じった曲です。 はじめて聞いた瞬間、『この世界にはこんな音…

『HEAVEN INSIDE』

9/11といえば、………今更語る必要ありませんよね。そうです。世界貿易センタービルに飛行機が衝突したあのテロです。 その歴史的大事件の後、平和の願いを込めて創られたのがこの曲です。純粋なロック。純粋にかっこいいと思える洋楽ロックです。 曲もいいので…

『ピアノ協奏曲第一番'蠍火'』

beatmania2DXがDJ育成シミュレーションゲームでなくなってしまった事が証明された曲です。歴代のONE MORE EXTRA曲からも、この曲だけが遥かに異彩を放つその理由、それは………、 完全にクラシックなんだもん。 クラッシュ&サスペンドシンバルが鳴り響き! ティ…

『Presto』(Osamu Kubota)

僕が2DXの曲を聞いて、二番目に填った曲です。僕のピアノ音好きを決定付けました。 この曲のコンセプトは、『バロックと現代音楽の融合』というもの(確か)でしたが、ハープシコードやパイプオルガン、そしてピアノの独特なコード進行、何より曲の構成そのも…

番外編

アーティスト別お勧め曲

『For フルーツバスケット』

今は亡き岡崎律子氏の曲です。 僕が初めて買ったアニメサントラ。目当ては勿論この曲です。あの何とも言えないノスタルジックなオープニングに心奪われました。桜を基調として、様々なところから外を眺める人、それぞれのキャラの思いでの一場面と共に………っ…

『カゲロウ』(Des-ROW・組スペシアルr)

ポップン11で、個人的に一番格好いいと思った曲です。いや、格好いい曲です。11の中で、他のもの全てを群を抜いています。 プロフィールに書いてあるとおり、僕はDrum'n Bassが好きなのですが、それと同時に、『青い炎のような曲』好みです。静かに、それで…

『PUZZLE』(樽木栄一郎)

樽木栄一郎を知ってる人がいなさそうだったので、紹介させてもらいます。友人に聞いても、「え?樽木栄一郎って誰?」コール連続でした。…………これだから近頃の若者は………(注:管理人はまだ未成年です)。下手したらメジャーの歌手よりうまいぞ?この人。 本人曰…

『君という花』(Asian Kung-fu Generation)

この曲は僕が、アジカンの中で唯一原キーのまま歌える曲です。音域の低い僕は、『サイレン』でも二つ下げますから。 ………え?そんなことはどうでもいい?そうですね。では曲紹介に。 この曲が異彩を放っている点、それはアジカンに珍しいキック(バスドラムの…

『アメリカの女王』(Cymbals)

今までの曲語りを読んでもらった方は何と無く気付いているかもしれませんが、僕はメロディと同じくらい、歌詞で曲を気に入ったりします。面白い曲、悲しい曲、楽しい曲。 そんな僕が、思わず、「すげぇ歌詞だ………」と呟いてしまった曲、それがこの曲です。 メ…

『ペーパーフラワー』(パーキッツ)

『僕らは、答えなど知らずに 確かに、あの場所にいたんだ』 この曲はミニアルバム『Liquid Melody』の中に入っている曲です。ミニアルバムだと侮るなかれ。僕がパーキッツに本格的に惚れたのは、このアルバムを買ってからです。そして惚れた原因が、この曲を…

『V』(TAKA)

あれはある夏の新宿。親と一緒に炎天下のビル街を歩いていたときのこと。 新宿のとあるゲーセンで、非常に美しい譜面と、美しいムービーと、そして特徴的なメロディ。その三つを兼ね備えた曲と、それを堂々クリアしているプレイヤーを見掛けました。 それが…

『風に吹かれて三度笠ポン太』(あーたん)

タイトルだけを見たときは、「何だよあの曲の続編か?しかもロング?」と思って敬遠していたのですが、それは単なる食わず嫌いでした。V2五本の指、二曲目です。 元々前作『三度笠ポン太は今日も行く』にて登場したキャラクター「ポン太」の話なのですが、…

『モラトリアム』(MAKI)

個人的にV2の中で五本の指に入る良曲だと思っています。むしろ一番と言ってもいいかもしれません。 この曲のテーマは『大人の恋』だそうで。どことなく都会風でアンニュイなメロディ、作曲者JimmyWeckl氏の、特徴的なフュージョンビート。格好いいです。Ki…

『雫』(あさき)

あさき氏の曲は、『蛹』や『ツミナガラ………と彼女は謂ふ』のように中毒的で、一般から取っ付きにくい曲も多いのですが、この曲は、まず間違いなく一般受けしやすいタイプの曲です。 あさき氏の曲と言えば、ほとんどエレキギターが入っているのですが、今回は…

『La Peche du Pierrot』(Q-Mex)

名曲ぞろいのQ-Mex氏のインストの中からまた一つ。(またかよ)だってホントに名曲多いんだってばさ〜!さて、曲の紹介前に一言。 この曲のタイトルには副題があります。一先ずその紹介をば。 『〜うれしいひなまつり〜』 ( ゚д゚ ) ↑こんな顔された方もいらっし…

『Little prayer』(土岐麻子)

「もし貴方がギタドラVで名曲だと思う新曲を挙げるなら?」といわれたら、僕は迷わずこの曲をあげるでしょう。 作曲者:wac 作詞者・Vo.:土岐麻子 に加えて、 ギター:泉睦奥彦 ベース:肥塚良彦 という豪華なセコンド付き。曲に関しても、ギタドラでは前代未…

『Citta' del sole』(Q-Mex)

四回目は名曲ぞろいのQ-Mex氏のインストの中からこの曲をば。 この曲を聴いた友人曰く、 「なんか火サスっぽいな………」 ………分からなくもないですが。 またある人曰く。 「カレーのCMですか?」 ………まぁ分からなくもないですけどね。 アコーディオン(バンドネ…

『Votum Stellarum』(iconoclasm)

第三回はⅡDXで有名な二人のこの曲です。 ( ゚д゚ )彡<そう! TAKA+wac氏という、鍵盤を用いた曲が印象的な二人が合わさると、壮大で神秘的、きらびやかなトランスになるという化学反応。アーティスト名義は『偶像破壊(者)』という、一昔前のバーミヤンを思い…