2007-03-28 桜 音ゲー詩 『卯月の神楽』 鈴が鳴る 扇の紐の鈴が鳴る 囃太鼓や小鼓が 刻む三々七拍子 音もなく地に降り立ちて 前触れもなく天を駈る 高足の下駄 顔には媼 桃に染まった手扇を 照らす明かりは満月(みつき)のみ 左右併せて蝶と為し 闇の狭間をひらひらり 番は分かれ華と化し 風神の手に舞い落とす 一つ舞っては神に捧げて 一つ舞っては風に乗せ 千変万化の神楽はそして 鼓の音でぴたり止み 辺りに響く 宵闇の鐘