Vairocana


『五条』



橋の上で吹くは
天より舞い降りし御子か



月照らす持ち主は
天下無双の豪傑



合間見えし二人の間を
ひらりひらりと


轟!
身の丈以上の刀を
豪傑は振るう



八双の橋の間を
御子は跳び避わす



幾度も交し
散る銀の火花



ふわり水面に落ち
波打たして静寂


撃!
橋の上に立つは
御子