2008-01-28 中立 詩 中立という絵を描いてみた やじろべえを 平均台に乗せてみた 通りがかりの鴉の子供 さもおかしげに呟いた 「それのどこが中立だ?」 何度書き直して 何度精密に 書き直しても 「話にならないね」 鴉の子供は 羽を残して飛び立った 白の画用紙 一枚持ち去って 「中立の絵をもらっていくよ」 空から聞こえる 鴉の鳴き声