『花畑の夢』
それは、花畑の夢
赤青黄色に、桃に白
淡くパステルカラー
辺りは水彩絵具の景色
うしろには
今でもいつまでも忘れない
あの影が手を振る
逆光で顔は見えなくても
誰かは雰囲気だけで分かる
まだ、こっちには来ないの?
待ちくたびれたような
どこか、悪戯な響き
幾つもの景色が浮かんで消える
彼女と過ごした日々
彼女と一緒にいた日々を
共という字は
背中合わせに座る姿に似ている
川のせせらぎを耳にして
離れないように
もう離さないように
手を繋ぎ直さなくちゃ
とおくで銃声が聞こえた
うん、もう行くよ