ノスタル描き写し


誰もいない学校。
窓から見える教室は、
机が逆さまに並べられていた。


桜の花びら、幾束。


ピアノが聞こえてきそうな学校を、
ピアノの音を聴きながら歩く。
01上に記された、
過去の音を。


桜の花びら、幾束。


春一番はもう吹いた。
春二番ももう吹いた。
今の風は春何番?


桜の花びら、幾幾束。


時には昔話に思いを寄せて、
意味もない歌詞を話してみようか。
家の向こうに見える線路は、
どれ程先に続くのか。
実は大して続かなかったり。


桜の花びら、幾束。
桜の花びら、幾幾束。