のんたいとる


あえて、
打ち立てられた概念の全てを、
嘲笑ってみたいな、と。


僕が詩に刃物を用いるのは、
それがわりと『狂気』のシンボルを帯びるから。
狂わなきゃ何も嘲れやしないから。


人は割りと正常であろうとするけど、
僕は一度狂ってみたいと思う。
自分が自分じゃなくなってみたいと思う。
その瞬間だけ自分が消えるんだ。
みんなが必死に守ろうとするものを、
僕があえて自分から手放してみる。


滑稽で愉快だと思わない?