Zenius-Ⅰ-vanisher


『目的地は遠く』


白銀の大地
同化し足を顧みず
天に手を伸ばす


二次のカーテンの向こう
命の軌跡を目指す
手に触れようと
腕に再び力を入れる


この場所からは
届く筈はないと
理解はしていた
奇跡を願う限り
願いは叶わないと


進むしかない
腕の先より遥か
遥か遠くに属する世界に


星間飛行を何度でも
今すぐにでも
足の氷を砕いて


遠くへ