E-TEN-RAKU


『能舞』


閉じられた空間
暖かさも
冷たさもない


耳で感じる
風の揺らぎ
乱れが徐々に収まっていく


瞳には何も映さない
光は必要ない
ただ、心に景色を描くのみ


静止
足で踏む木の景
木目を直に感じ


扇の揺れが止まる
この場は今
私の体と一つになった


さぁ
いざ舞わん!