『無』


時として湧く殺意は
業深きものの
積み重ねた罪よりも高く
軽薄なる嘘ごと
殺める事を望む


世界は一度滅びるべきだ
闇に覆われることはない
光で満たされることもない
全ては無に還るのみ


笑顔も必要ない
本能のまま荒れ狂えばいい
所詮全ては動物
人など何処にもいない
存在するのは動物だけ


動物すら何処にもない
存在するのは存在だけ


存在すら何処にもない
ただ無だけ
無だけ