CURUS


『Star seeker』


暗闇に星一
また一つ
掴もうと腕を伸ばしては
限りある射程を恨めしく思う


どこまで続く星の線
それらは私を取り囲んで
蛍のように煌めいて
何かをぼそぼそ喋っている


足場は無限自在
思うままに縦横無尽
溢れた欠片を避けながら
蒼紺色の海を進む


駆け出してスタッカート
流れに混じる煌めき
頬をかすめて
流れる涙を拐っていく


星の穴が見える日に
もう一度
あの星に向けて
手を伸ばす