2010-02-27 Micro fin 音ゲー詩 『感情、環状道路』 信号街の夕焼け ハンドルを握る手を緩め 逆光に顔向け 赤くなれない光が 蝶になって左右上下 止まり木は遥か先 電話越しの催促の声すら遠のく 緩やかな振動 不快な振動 車の時は止まったままだ やがては空に紫が混じる 信号の色を映したように ハンドルを握り 蝶を引き裂くように アクセルを踏みしめた さよならの音は エンジンの唸り