月雪に舞う花のように


『雪の日に』


振り返れば足跡
僕のあとをつけていく
どこまでもついていく


雪隠れの太陽は
透かした光で暖める
冷たい氷を暖かに


諸羽根
地面に描いた翼の上
寝転がったら
空の下を飛んでいる気分


起き上がって
気持ちを遠くに飛ばす
話したいな
喋りたいな
雪の中にいるみんなと


深々雪は降り注ぎ
深々雪は舞い降りて


手袋も
コートも
頬の色まで
白染めにして


白染めにしていく