『風に吹かれて三度笠ポン太』(あーたん)


タイトルだけを見たときは、「何だよあの曲の続編か?しかもロング?」と思って敬遠していたのですが、それは単なる食わず嫌いでした。V2五本の指、二曲目です。


元々前作『三度笠ポン太は今日も行く』にて登場したキャラクター「ポン太」の話なのですが、前作のメロディがどちらかと言うと〈武士、路上の決闘系〉だったのに対し、今回は〈武士、月夜に吠える〜旅情しんみり系〜〉と言った雰囲気のものになっています。


所々ポン太の台詞が聞こえてくるのが………少し色物に思えてしまう人もいるかもしれませんが(僕もその一人)、メロディと歌詞、特にメロディは最高です。完全に泣かせ(男)にかかってます。中盤のギターソロの辺りなど、もう泣いてくれと言わんばかりに叫んでいます。


さらに歌詞も、「母をたずねて三千里〜和風〜」と言った感じの内容であり、完全に泣き方向へ特化されている感があります。


『別れ際、お守りをそっと腰紐に
結わえてくれましたね、今、ふところに
ああ、抱きしめ、抱きしめ、ポン太は生きています
いつでもほんわり、そこは暖かいのです』


まずは曲を聞いてほしい、そんな一曲です。