2006-09-13 終着駅まで 詩 鳴る筈のない携帯抱いて 明けゆく街に欠伸をかます 視線と意識のベクトル 皆とは交わることはない 洋墨だらけの線を眺めて 何かしら事が浮かべばいいが 行き交うものは妄想ばかり 実を結ばない一人の思考 押し潰されそう 吐き出される前に 誰でもない誰かでもない 誰かだらけの場所にいて 終着駅まで 色のない景色を眺める 吊り広告には 怒りしか湧かないから 終着駅より一つ 前の駅で限界 削られていく存在に もう耐えられないから 秒針が 進む