2006-09-18 『塔』 詩 驕れる者よ 見よ あの塔を 天に届かんかと 延び 伸び 雲を掴まんとする 星を掴まんとする あの塔を しかし もう延びない もう伸びない もう決して 天には届くことはない 建てる者が分かれ 建てる者が散り 建てる者が去った そして今 まさに崩れんとしている 驕れる者共よ 見よ あの塔を あの塔の残骸を