2006-11-25 予後の音 音ゲー詩 『十一月の終りに』 数え終えた 外の木の葉っぱ また一枚落ちた 続かない 途切れた日記 前にいた人は 今はもういない 横にいた人も 今はもう 影だけを残して 影だけを置き去りにして 自由にならない腕で 伝えようともがくけど どうにもならない 行き先など分からないで 通り過ぎる足音 通り過ぎた足音 あぁ 命はどうして 自分のものなのに 自分のものにならないのだろう 病院のベッドの上 ナースコールが遠のくのを 耳にしながら 悲しくなって 目を閉じた