You'll be a man


『背中』


近くの公園で
父の背中に乗せてもらった
広くて、暖かかった


あまり何も言わないけど
多くは語らないけれど
いつも僕を、見ていてくれた


いけないことをした時は
しっかりと叱ってくれた
怖かったけど、嬉しかった


……昔のことを思い出したら
涙が出てきた
どれも、かけがえのない思い出


あの頃より
少し小さく見える背中
それを越えるために、僕は


思い出を心に
感謝の気持を込めて
父にさよならを告げる


好きだからこそ
立派だと思うから
さよならを告げるんだ