THE CUBE


『三乗幾何』


疾る直線
実直に
僕の周りを無限の彼方へ


横の線で仕切り
縦の線で囲う
正確な方眼のままに


横を疾る線に持たれ
周りを眺めて一思案


外にいる者は
内にいる僕を笑う
自分が外にいる
確証もないままに


天頂に腰かけた
天使と悪魔は呟く
内か外かなんて
本当はどうでも良いこと


開けば六マスの平面
三次はいつでも二次になりうる


天頂を
側面を破れば
そこは混沌


定められた無機質にはいられない


僕等は混沌に生きる者達