2007-05-19 自己愛(ナルキッソス) 詩 あまりに純粋に向こう向かう心理は 狂気を孕めど向かう先は先 迎うる者知らず迎うる事知らず 理性の留め金を失いし思いは 何時しか狂気と交わり迎うる者を引きずり倒して進む 迎うる者の存在は 千々万々砕かれケイ素と化す 瞳に映るは自分のみ 映る移る伝染る宇吊る そして世界は鏡へと変化する 求め求めた末に抱く 自己等身大の道化(マリオネット) 汚れた水晶宮にて踊る その一つ一つに己 その一つ一つに体を囚われ空(から) 世界の全てに委ね 全てが世界へと変わる