2007-05-19 ボクノート 曲詩 『雨降りの公園で』 公園のベンチ 大きめの傘に当たる 大粒の雨 叫んだら消えてしまいそうな言葉 距離を縮めようと伸ばす手のように ただ懸命に動かす手で描く言葉 書いては消して 消しては書いて もがきながら 苦しみながら 残したものは―――まだ紙屑 もどかしく思いながら それでも僕は手を動かす 知らず動いた口 漏れてくるメロディ 雨音は僕の音に溶けていき やがて差し込む光が示す先 僕が探していたものは すぐ側に 目の前にあった