2007-07-18 独白 詩 囚われ人は 直、世に告げる 「我と変わらぬ者共よ 腕には鎖 足には鉄枷 首には首輪 胸に烙印 光奪われ闇に堕ち まほろ探してさ迷う者よ」 絶えて久しき音達に 部屋の明かりは瞬いた 「一時でさえ得られぬが 神の救いの御手なれば そもそも神は何たるか 求め過ぎ行く時にさえ 慈悲を与えぬ神とは何か 問う事すらもおこがましくも 問わず保つは愚かなれ」 鎖の音はしゃりしゃりと 欠片減らして擦り減らし 時から外れた 部屋の中 一人空(から)へと語りかけ