2007-11-24 満月と僕 詩 月は人を狂気に導く もしこの陶酔を 人が狂いと呼ぶのならば 呼ばれるままで保ちたい 嘲るままに浴びようか 満月の夜のコンチェルト 色失せた星々を 蛍のように儚さ重ね 縛られた地面の下 知らず僕は手を伸ばしていた 何かを求めるように 水中で藻掻く人のように 救われるのは限られ その中に僕の名前はない 知っても僕は ただ想いに任せ この夜空に手を伸ばす