懺悔


虚ろにも
唱えたのは
呪咀にも
怒りにもならぬ言葉
ただ
『ごめんなさい』と


誠意の欠片も
感じないのでしょう?
心の欠片も
感じないのでしょう?
呟けど
呟けど


誰も味方はいない
逃げたのは自分
周りに敵しかいない
つくったのは自分
自分すら敵でしかない
仕立て上げたのは自分


罪の浄化を願うことすら
浅ましいことなのかもしれない
そんな救えない咎人の
懺悔