『羽根付き靴で空を駆る幻想』


夢が夢であるように
羽根付きの靴で星空を駆る
重力なんて意味の無い
ふわふわ雲に捕まって
ゆらりゆらりと浮かんでいよう
月の欠片を取ったなら
そのまま地面に投げつけて
きっと誰かが拾ってくれる
きっと誰かが探してくれる
背中に羽根が生えること
頭に輪っかが浮かぶこと
幽かに期待をしてみては
今日も空へとふわふわり
影掻き消した昨日の光
明日の色は何色かしら?
虹色の筆で書いてみたけど
ただ色達が消えるばかりで
空の上から地に堕ちたとき
誰か私を受け止めて
お姫さまだった時期は過ぎたの
王子さまなんて居はしないから