2009-02-27 企画:一日一景 詩 『誰そ彼』 昼過ぎに 影しかない人に出会った 身ぶり手振りで 知り合いらしかったけど 僕には誰だか分からない 駅前歩道の 影達の宴 僕の前では止まらない 止まった側から進んでいく 音の無い世界 光が何も 僕らに伝えなくなった世界 斜陽の刻に 影の持ち主が分かるけど 翳が濃過ぎて 結局誰だか分からない 誰そ彼時は 誰そ彼のまま