一日一景


そらをとぶゆめ』


空を飛ぶ夢を見た
鳥の隙間を縫うように
空へと向かう体


翼なんて無くて
エンジンなんか無くて
でも風は吹いていた


腕を広げたら
動きが鈍る
そのままそのまま


瞳を閉じて
そしたら
星になれるから


ただし
瞳を閉じたら
目を開いちゃ駄目なんだ


満天の星の隙間を
漂う様を見たいのに


――――


逆らって
瞳を開けると
――接触寸前の煉瓦が見えた