神曲


『怨嗟輪廻』


憎悪の果てに怨嗟
怨嗟は身を蝕み
心を朽ち果てさす


心の臓に溜まりし怨嗟は
決して消えること無く
身を幾度幾度も駆け回り
畜生へと退化せしめん


退化して怨嗟となりし身は
己を忘れ衝動のまま
貪り貪り
やがて人の身となるも
怨嗟の人と化し


永遠永久未来永劫
幾度生まれ変われども
魂は浮かばれることなし