何処唄


歌え
天へと届け


酔ったようにふらふらと揺られ
はらはらと布をはためかせながら


子瓜、獣、虫は今何処か
私の身を喰らうのなら
骨すら残さず平らげよ


それで繋ぐのならば
命の歌よ
それで繋ぐのならば
命の在処よ


歌え
遠く響かせ歌え


音と恩を違えて
涙は雨に解かせ
論は他者に説かせ
静やかに
静やかに